2022年9月30日〜10月2日に開催した、 国際ポッドキャストデーに向けたイベント『2022年 国際ポッドキャストデー 48時間配信リレー』について、どのように行われたのかを振り返り、どのように始まり、どのように準備し、何を考えて、どうだったのかを、何回かに分けて紹介したいと思います。
どのような準備を行って、どこに問題があったのかを公開することで、今度、同様のイベントを開催する際の参考にしていただければと思います。
前会長である私ポトフによる個人的な視点と感想も交えての振り返りとなっていますのでご了承ください。
2022年 国際ポッドキャストデー 48時間配信リレーの振り返り(2)
2022年 国際ポッドキャストデー 48時間配信リレーの振り返り(3)
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開催結果
最終的には多くの方がイベントに参加いただき、盛り上がりを見せました。まだまだニッチなポッドキャストのイベントとしては、可能性を感じさせるものとなったと思います。
当日の開催結果は次のとおりです。
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開催日時:2022年9月30日(金) 20:00 〜 10月2日(日) 20:00 の48時間
開催場所:岐阜県某所
開催概要:会場からのライブ配信を交えながら、収録音源をあらかじめ設定した
スケジュールに基づいて順次公開して配信していく
配信数 :92エピソード(およそ150名が参加)
配信プラットフォーム:Substack(ニュースレターサービス)
YouTube・Apple Podcast・Spotify・Amazon Music・
Google Podcast 他各種ポッドキャストプラットフォーム
イベントページアクセス数(イベント前後1週間を含む):1,952 View
ニュースレターアクセス数(3日間):4,411 View
ポッドキャスト視聴数(3日間):7,814 download
YouTube視聴数(3日間):3,731 回
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じつに150名ほどの配信者が参加いただき、ポッドキャストとYouTubeで延べ11,545の視聴数となりました。
とはいえ、あくまで述べ人数です。
ポッドキャスト配信のエピソードごとの視聴数は、平均で120くらいでした。YouTubeはもう少し少なめ、合計で180くらいでしょうか。
ポッドキャストとYouTubeにはアーカイブも残していますが、後から大きく増えるわけもなく、あくまでリアルタイム感のあるイベントとして盛り上がった印象です。
なぜ収録のリレー配信となったのか
最初にイベントの内容が48時間リレー配信となった経緯を簡単に説明します。
毎年9月30日となっている「国際ポッドキャストデー」のイベントということが大前提にあります。国際ポッドキャストデーというのは、米国で数人のポッドキャスターが始めたもの。2004年の9月にポッドキャストが誕生したことを祝うものとし、9月30日を「国際ポッドキャストデー」としました。
最初は2014年に全米ポッドキャストデー(National Podcast Day)として6時間のライブ配信を行いましたが、翌年から「国際ポッドキャストデー(International Podcast Day)」とリブランディングをし、9月30日前後にポッドキャストを祝うアクションを全世界のポッドキャスターとリスナーに呼びかけました。
▶︎International Podcast Day のサイト
国際ポッドキャストデーとして、2015年から2020年の間、ライブ配信は徐々に長くなり、1時間のセッションを各国のポッドキャスターがリレーをしてライブ配信するイベントとなりました。ライブ配信には約100か国のおよそ350人のポッドキャスターが参加するイベントまで成長しました。
日本でも9月30日頃に「国際ポッドキャストデー」または「ポッドキャストの日」としてポッドキャストやブログで話題にしたり、独自にイベントを行うことはありましたが、2019年までにInternational Podcast Day のサイトで行われる各国のリレー配信に日本からの参加がありませんでしたが、2020年に初めて日本からの参加がありました。
2020年に日本ポッドキャスト協会の前会長であるポトフこと佐藤新一が参加することができ、このことが日本ポッドキャスト協会発足の一因にもなっています。
詳細は省きますが、International Podcast Dayは2021年はライブ配信を行わないと発表しました。2022年に再度ライブ配信を再開しますが、当時は驚きました。
一方、本家のライブ配信は行われませんでしたが、2021年の国際ポッドキャストデーには「日本ポッドキャスト協会」の発足の発表し、9月30日に24時間のライブ配信を行いました。
2021年 国際ポッドキャストデー イベント「ポッドキャストお誕生日会」
名古屋会場(なんであのときcafe)
余談ですが、この前年。本家のInternational Podcast Dayに参加するために、ポトフは1人で24時間配信を行なっています。とはいえ、多数のゲスト参加があったので1人になる時間はほとんどありませんでした。
本家のInternational Podcast Dayが1時間ごとのリレー配信を行なって24時間配信をしていましたので、日本でも同様のイベントを開催して本家にアピールし、出演させてもらえないかという目論見でしたが、リレー配信の調整をする余裕がなく、1人で配信をすることにした感じでした。結果、これとは関係なく同じ年に本家に出演できることになったので、あまり意味がなかったのですが、これがきっかけで現会長のトクマスタケシさんから一緒にイベントをしようと誘われ、日本ポッドキャスト協会の設立に繋がっていきました。
2020年に1人で24時間配信し、本家のライブ配信にも1時間枠で出演しましたが、翌年の2021年にはトクマスタケシさんと一緒に24時間配信を行なったという形です。
なんとなく2022年はどうしよう。そんな空気感の中、個人的には24時間起きるのにも疲れを感じ、協力者がないと難しいと感じ、2021年のイベント後に投稿しています。
この投稿とは関係なく「何か言ってくれれば手伝いますよ」という方は何人か居ました。それ自体は嬉しいのですが、では実際に何をするのか、何をすれば良いのか、どう決めていけば良いのか。まったくの白紙でした。
この時までも、ポトフとトクマスタケシ自体、月に1回、配信のために会う程度でした。この配信がなければほとんど会うこともないため、月1回の配信は継続していくこととしました。
しかし、月に1回会うだけでは話が進まないことは2021年のイベントで実感していたのに加えて、イベントだけではなく日本ポッドキャスト協会の運営もやらなければいけない状況になりました。
このままじゃマズイ。何も進まない。個人的には協会の必要性を感じていなかったのですが、「作って欲しい」という言葉があったので作ったものです。作って欲しいと言っていたみんなの声を聞きながら、今こんなことを考えていますということを公に発信しながら運営していこうと考え、月1回の配信だけではなく、誰でも参加できる形のコミュニケーションを行うことにしました。
それが、月1回のTwitterスペースとClubhouseの開始でした。これとは別にツイキャスでの配信も椿らい堂さんがホストとなって開催してもらいましたので、都合、月に4回のライブイベントを毎月開催していくこととなります。
そんな中で、2022年の9月30日はどうしよう、という話題を出していましたが、個人的には24時間起きているのはつらい、という話をしていたところ参加者から「収録で良いんじゃない? そのほうがポッドキャストっぽいし」という意見をもらいました。たしか、そんない理科の時間Bのよしやすさんの意見です。
それは確かに!ということで、トクマスタケシさんに話したところ、それで良いんじゃないかということになり、2022年はライブ配信ではなく収録での配信とすることにし、収録なら夜中でも関係ないので、広く参加者を募ろうということになった感じです。
実際はこんな単純な理由で、Clubhouseでもらった意見をそのまま採用しただけです。オープンな場での雑談から生まれました。
ただ、これを具体的に落とし込むのをどうしようという段階で、自然と決まるわけでもなく、どんどん日にちが進むけど何も決まらないという状況になっていくのですが、具体的に決めていった流れについては次回。
ひとまず今回は、収録音源の「リレー配信」イベントになった経緯です。
1人でうだうだ考えてもなかなか決まらない中、Clubhouseでの雑談で決まりました。誰かが考えるものではなく、複数人で話していく中でしか決まらないと思います。話をする機会を作ることが重要だと思います。
反省点としては、オープンなClubhouseやスペースではやや効率が悪かった。企画に参加する数名で毎週あるいは隔週で打ち合わせをして決める方が早いと感じました。
複数人で決めた内容をオープンな場で発表し、そこで新たな意見が出てきたら修正していく、という形が良かったのかなと思います。オープンな場しか話し合う場がなかったのが反省点です。
次回に続きます。